妊娠36週5日。ついにあと2日で正産期に突入です!
なんだかドキドキワクワク。
生まれてからは出産の話とか綴っていきたいので、それまでに妊娠性痒疹の話は方をつけておきたい!
ということで前回からの続きのお話になります。こちらの記事では妊娠性痒疹をこじらせた体験談を綴っています。もし同様の症状にお悩みの方がいて、少しでも参考になれば幸いです。
前回までの話はこちら
妊娠21週 壊死性筋膜炎の疑いで手術確定
21:30
産婦人科診察。綺麗な女性の先生2名(おそらく新人の先生と指導係りの先生)がエコーで赤ちゃんの様子をチェック。大きさも週数通りで問題なく、元気に動いてますよーと教えてくださいました。整形外科に皮膚科に産婦人科と3科をまたいで診察してくれるのはほんと総合病院の安心できるポイントだなーと痛感。
そしてこの時、病院の服に着替えて欲しいと服を渡されます。
22:00
整形外科と皮膚科の相談の結果、切ってみないとよくわからないということになったとのことで、緊急手術になること。また、切った後も2〜3日置きに洗浄が必要とのことで、傷口が開きっぱなしなり1〜3週間程度の入院が必要になるかもということが知らされました。
今まで第1子目の出産以外に入院した経験がない健康体の私がまさか手術することになるとは!!!
私どうなるんだろうか、息子は大丈夫か、夫は大丈夫か、仕事どうしよう、、、
展開が急すぎて頭が追いつきません。
そして、手術は全身麻酔で行うということで、家族の付き添いが必要とのこと。夫は子供を見てくれているので、実家の両親に連絡を取りました。
ただ手術室が脳外科の手術で何時に空くかわからないということで、ひたすらベットの上で自分の番を待ちます。その間も点滴やら採血やら色々な処置が行われています。
23:30
両親が病院に到着。先生から聞いた話を伝えます。整形外科、皮膚科、産婦人科の先生たちも順番に登場して、今の状況などを丁寧に説明してくださいました。
この時整形外科の先生が持ってきた資料には「壊死性筋膜炎の疑い」との文字が。
自分でネット検索していた病気とも昼間かかりつけの病院で聞いた「蜂窩織炎」ともまた違う病名。
そして、看護師さんから手荷物の確認やら、装飾品の取り外しやら色々と手術と入院の準備が進められていきます。
ついに手術開始
2:30
手術室が空いたということで、移動。ベットに乗ったまま移動する初めての経験。
手術室に入るときはまさにドラマで見るような光景そのもので、自分がこちら(手術うける)側になっているのがとても不思議な気分になりました。
麻酔科医の先生の説明を受け、手術中は人工呼吸に切り替えること、次起きる時にはもう手術は終わっていることを告げられます。呼吸器をつけられましたが、それがまた呼吸を制限されているかのような息のしづらさ、、、これこんなものなの?大丈夫なのー?一気に不安になります。
しかし、麻酔を打って30秒もしないうちに意識は遠のいていきます。
手術無事に終了
「はい!起きてください」
パチンと手が叩かれ、パッと目が覚めた私に手術が終わったことが告げられます。
意識がなくなってから目が覚めるまではほんと瞬間移動したんじゃないかと思うくらい一瞬。
この時、時刻は5:30だったらしい。3時間もかけて先生たち手術してくれたのかー
腕はもちろんですが、包帯でグルグル。
そして、あれよあれよといううちにまたベットで移動。
待合所で待っていた母に看護師さんが説明しているのが遠くに聞こえてきます。
入院生活の始まり
そしてこのときの左手の状態。(お見苦しくてすみません。)
指先から腕までパンパンに腫れ上がっています。ブツブツは妊娠性痒疹。
右腕は点滴、左腕はドレーン(腕から出ている術後の体液を貯めておくもの)、そして導尿されており、自分の体と色々な管が繋がっている状態でした。
その後、整形外科、皮膚科、産婦人科、さらに感染症内科の先生たちが順々に来て、説明をしてくれてます。ただ頭もあまり回っておらず、何を話されていたか正直あまり覚えていない、、、
ベットの横を見ると、私のスーツケースがありました。朝イチで母が私の自宅に行き、入院に必要なものを夫に指示出しして、まとめ、届けてくれたことを後から知ります。
9:00 救急病棟から整形外科病棟に入院すべく、移動になりました。このときは車椅子で移動。車椅子にのったのも人生初体験。
その後、整形外科の先生が再度やってきて、腕の膿を取り出すために15センチほど切開したこと、点滴で抗生剤を投与し、定期的に血液検査をして感染症の値が落ち着くまで2〜3週間の入院が必要になることを聞きます。
もしかして「人食いバクテリア?」
私が入院となった日。スマホを見ているとネットニュースから一つの記事が目につきました。
「人食いバクテリア」劇症型溶血性レンサ球菌感染症について【感染経路・症状・予防策】
私の症状にほぼほぼ当てはまっていました。
もしかして私は人食いバクテリアが原因だったのかな?
痒疹からバイ菌が入って、もしかしたら腕を切断しないといけない状況だったのかな
考え出すととても怖く、腕を失っていない今の状況に本当に安堵しました。
「壊死性筋膜炎」ではなく「化膿性滑液包炎」だった
後に先生にわかったことですが、レンサ球菌ではなくブドウ球菌が原因とのことで、「化膿性滑液包炎」と診断されました。どうやら妊娠性痒疹の傷のどこかから菌が入りそこから、それが炎症を起こしてしまったことで、腕がパンパンに腫れ上がり、激痛や発熱を引き起こしてしまったようです。
10日間の入院生活
結局、血液検査(CRP)の数値が落ち着くまで10日間かかりました。通常値が0.5未満といわれるCRPですが、最初の血液検査で値が25あったとのこと。退院が決まった時にはCRPの数値も1まで下がっていました。
突如始まった入院生活に2歳息子と夫はどうだったか
日中は保育園にお世話になっている2歳10ヶ月の息子。月曜日保育園から帰ってきたらママがいなくなっている。当初夫は「ママは仕事に行っているよ。」と説明していたようです。これまで泊まりで家を空けることもほぼなかった私ですが、この状況を割とすんなり受け入れた息子。
夫は基本的に出勤が必要な会社勤めですが、このときは家族の緊急事態ということで上司に相談して、妻の入院中は子供の保育園の送迎があるから在宅勤務のOKをもらってくれていました。
普段から家事についても明確に役割は決めておらず、気づいた方がするという習慣が功を奏したようで、一通りそつなくできる夫は家事にそこまで苦労しなかったようです。
また育児についても、普段からパパと息子はよく一緒に遊んでいたため、「ママー」と母を求めて泣くということも多くなかったようです。
第2子妊娠中の私としては、2人目出産時の入院期間を息子と夫がどう過ごすのかとても不安でした。しかし、今回のこの急な入院生活を経験することにより、意外と平気そうな2人にとても安心感を覚えました。